※肩書き・配属先は取材当時のものです
「チャップリンのEC事業」について概要を教えてください
- 埴渕
- キョーエイでは食品スーパーマーケット以外でも、衣料品の販売、靴屋、ドラッグ、ダイソーFCなどを展開しています。その中で、靴屋であるシューズショップチャップリンのネットショッピングのことをEC事業と呼んでいます。
具体的にはブランドとして浸透している商品、たとえばアディダスやニューバランスのようなロゴを見たらわかるブランドの靴をAmazonや楽天、Yahooショッピングで販売しています。
2021年の3月よりAmazonへの商品出品から始まり、2021年の8月からは楽天へ、2022年3月よりYahooショッピングへの出店を行いました。
ECで購入可能な商品は、靴がメインになりますが、バッグも取り扱っています。
「チャップリンのEC事業」の立ち上がりの背景は?
- 埴渕
- 地方のリアル店舗で集客し続け売上げを伸ばすのは厳しい現状があります。
人口減の影響もあるし、もちろん競合店舗もあります。また、新型コロナの影響で買い物に出るお客様自体が減っているタイミングでもありました。
そのような中、徳島県下のお客様だけではなく、県外のお客様への販路の拡大をインターネットに求めたことがきっかけです。
「チャップリンのEC事業」の立ち上がりはスムーズでしたか?
- 埴渕
- 正直、手探り状態でのスタートだったので当初は大変苦労しました。
インターネット販売の専門のスタッフもいませんし、知識や経験もありません。
県内でECの経験のある企業様に教えてもらいながら手探りで進めていきました。
商品の出荷についても未知の部分がありました。
例えば、Amazonのプライムセール、開催は2日間ですがこの2日で1ヶ月分の売上げが発生して、朝から晩まで出荷作業に追われたこともありました。
同じ靴の販売でも、とにかくリアル店舗とインターネット販売はまったく違っていましたね。
「チャップリンのEC事業」の現在について
- 埴渕
- おかげさまで、当初の予定より売上げの推移は好調です。
ブランディング戦略(誰もが知っているようなブランドの商品を販売する)であったり、バイヤーが価格競争力のある商品を仕入れてくれること、スタッフがコツコツと商品を登録し、EC販売の流れができつつあることが要因だと思います。
新しい販路の拡大を求めて始めた事業ですが、始めてみて、人口の多い都市部のお客様がご購入されているという結果もわかりました。
徳島にあるリアル店舗と、EC上とでは売れる商品も違います。リアル店舗では売れないだろうなぁと思うような商品でも、ECであればそれを求めている人お客様に届き、そしてご購入していただけます。
そういう驚きや経験を、仕入れに反映して、データを集めている状況です。
「チャップリンのEC事業」の今後について
- 埴渕
- 現在は販売する商品については「靴」がメインになっていますが、バッグ、衣料品と、商品カテゴリーを増やして行くことは視野に入れています。
お客様が求めている物、お客様が納得してくれる物を販売するという軸をぶらさず、事業を拡大して行ければと思っています。
- また、現在は各販売プラットフォーム上での出店ですが、自社ECサイトの必要性も感じています。
インターネットでの販路拡大はキョーエイ全体の課題であり、チャップリンでのEC販売の経験をキョーエイの柱にしていかなければと思っています。
EC事業それ自体が「市民生活を守る砦となれ」の社是とは直接結びつかなくとも、EC事業の知識経験と収益がキョーエイに還元され、そしてそれが地域に還元されるように、そんな思いでリアル店舗を含め、業績を伸ばせて行けたらと思います。